ありあまる可愛い

ずっと眠い人の垂れ流し記録

来場者に残す轍その証、シンヨコ【しぬステ】

 

赤い緞帳が降り、シンヨコハマに別れを告げてから早2週間。

 

私は未だに、2023年6月2日、台風で天王洲アイルまでの道が地獄だったあの日の、最初の「砂」が忘れられずにいる。砂が忘れられないってなんだという話なんだけどマジなのである。

 

下記ステの感想を各キャスト様毎に記して行こうと思います。本当は内容の話も書きたいですが足りないのでまずは感謝も含めて以下失礼いたします。

 

長くなると思いますがどうか、この一熱意が何らかの今後の運営のアレやコレや(ワヤワヤ)になればいいなと思いながら思いつきで書いていきます。

 

【ヒナイチ役 其原有沙様】

最初声が本当にまんまヒナイチでびっくりしました。

日を追う事に日替わり部分やヒナイチの喋るフレーズ言い方変えたり柔軟に色んなことにチャレンジしていて凄くよかったです。

ヒナイチ自体が基本真面目だけれども天然ボケみたいな可愛いキャラクターなのでこのバランスが絶妙にできているお芝居でみていても頼れる可愛い副隊長でした。チン!!!!

 

【半田 桃 役 吉高志音様】

別舞台でみさせていただいた時はあまり口数の多い役ではなかったので今回こんなお芝居する人なんだ…?!とかなりびっくりした。志音くん2次元で観たものを3次元でやるとこうなるという想像を落とし込むのが人より上手い方なのかなと今回のお芝居を観て勝手に思いました。モノマネとか得意そう。

半田の間違ったひねくれ方をいい塩梅で感じられるお芝居でとても好きです。パリーン初日椅子からずり落ちるくらい笑った。しぬステ2はカメ谷ロナルド半田の仲良し回を是非……

 

【フクマ役 寿里様】

センステからみるフクマさん本当に怖い、使徒みたいだった。出るだけで会場ざわつかせられるの本当に好きポイントだし、今回キービジュにいる割に出番は少なかったけど話の切り替えのタイミングでてくる事で話に締まりが出ていて凄く良かった。原作でも目にハイライトの無い笑みが怖くて好きだったけど目の前来られるとほんとに思ってる以上の圧だった。次はボサツとの絡み見せてください。

 

【サテツ役 重松直樹様】

2.5初?(違ったらすみません)とは思えない自信に満ちたお芝居。ゼンラもサテツもそうですがなるべくお声をアニメに寄せてる努力も垣間見えて愛(元々似てらっしゃる部分もめちゃくちゃある)

個人的に好きなのはウラシマゼンラに襲われた新ちゃんを助けた時の上手での頷く表情、サテツの正義感がミシミシ伝わってきて最高でした。

 

【ショット役 二葉 要様】

BBOの方が多かった説ある、日替わり主演と言っても過言ではなかった。しかも本当に落とすことなく、寒くなり過ぎず絶妙なボケを毎日披露していてすごいなーと笑いながらしみじみ感心しておりました。あと凄く人を惹きつける歌い方をしてくださるギルドの「狙った獲物は〜」の「ねらっ」の抑揚の付け方とバカの歌の「力が漲ってきた」の「ちーかーらぁ」の声の飛ばし方が凄く耳が楽しかった。(細かい)

主演2人の基盤だから動けない可動域部分に瞬時にいってくれるそんな存在な気がしてました。感謝。

 

【シーニャ・シリスキー役 鈴木凌平様】

キャラを魅せる表現を熟知している、初日にそう思いました。(シーニャの初登場シーンの東京ゲゲゲイみたいな手の動きが大好きでうっとり見ちゃった)

シーニャやミカちゃんとして他のキャラとの絡みを率先してしているイメージがあって台詞が無い部分でもメインを目立たせつつ目の飽きないお芝居がとても好きでした。

ミカちゃんに野球拳でファンサ貰えた時すっごい嬉しかった、野球拳でファンサって何?

 

【マリア役 明音亜弥様】

思ったより倍男前…♡「俺は熊殺し〜(物騒)」の時もついつい目を向けちゃう存在のまりたむ…

男らしいのに品がないという訳でもなくかと言って品がありまくる訳でもない…(失礼)そこはお芝居のバランスが絶妙だったんだろうなと思っています。好き。

これはハプニングなのでご本人は嫌かもしれないけどあと確か2日目の昼?に野球拳でじゃんけんだす手をミスった時に「いや、俺が負けだ‼️‼️‼️‼️‼️」と物理で負けになってたの力技ですっごい好きだった笑 瞬時にキャラクターで補正かつ味付けができる瞬発力に脱帽でした。

あと、たびこの気持ち悪い笑いが大好きで日によって思考を凝らしてたけど個人的には「…ふ、ふへ…」みたいな気持ち悪い日が大好きだった、\性癖じゃねーーーか‼️/

 

【ター・チャン役 田崎礼奈様】

マシマシ娘♡可愛い、今回ターチャン以外のキャラとしてでも田崎ちゃん様の役どころ、起承転結の「転」にあたるきっかけとか「結」の締めに出てくることが多いイメージがあったけどその場面転換の締め1フレーズが前のシーンをダラダラと引きずらない一要因になってる気がして凄く良かったアル。

10500円も払ってみる舞台でやることじゃないアルが何回聞いても大好きなメタ台詞。ホントだよ。

 

【メドキ役 大見洋太様】

後半の香盤が心配になるくらい大忙しお疲れ様MVP。沢山兼役で出ててけど「畏怖の世界、」で空気変える重要な役だのに凄く自信に満ちていてあそこのカメ谷最高でした。

全員今回最高だったけどお芝居の味付けの仕方が個人的には凄く好みな役者さんでした。台詞の言い方とか声の飛ばし方とか…。ハゥッも途中からのりっのりになってきたの凄く良かった。 他のギャグ舞台じゃないお芝居も今後是非みてみたいです…。

それと先日のインスタ配信も観させていただいたけど本家への愛が人一倍凄くてあれだけの愛があるからここまで体現できているのかと実感しました。

 

【ホームランバッター役 千賀翔太様】

初舞台がしぬステ、贅沢…ホームランバッターよりマナー君の方が出番多かったかも、てかそうだった。マナー君というか吸血鬼サイドの皆さんはより人間のキャラより2次元でのイメージが強いから実際に立体で動いたら、て想像は難しいはずなのに千賀マナー君は割となんの懸念もなくマナー君が人と話してる時に動いたらこんな動作だろうな〜とすんなり想像できるお芝居が素敵でした。

 

コユキ役 知念紗耶様】

今回の舞台の縁の下の力持ち。黒子になりアクロバットもし、何も映像使ってないのに、しぬステの舞台がより視覚的に楽しくなったのは間違いなく知念ちゃんのお陰です。本当に観ていて楽しかったです。

ジョンの動きもイケルクさんと息を合わせるのが上手すぎてまるでそこに〇がいるかのようでした。

1番好きなのはフクマさんにジョンです〜て言った後の「ヌ…」。可愛い。じゃるさんもそうだけど安心して観ていられるアクロバットな身体表現は本当に舞台で映えます。

 

【暴々男役 ウラシマ様】

やっぱり芸人さんの芸はプロ。ずっきーさんが「フラ」があると仰っていましたが客席からみていてもそれは本当に感じた笑

居るだけでシンヨコの世界に色がさらに付く、そんなお芝居と雰囲気でこのしぬステにはなくてはならない存在だったなあと。

ほんとにミカヅキ君のシーンのゼンラ捌けの捨て台詞が本当にツボで毎回泣くほど笑ってました。

(1番好きなのは「婦人会のおばあちゃんたちの鼻うがい講座」と「駅前に居る綺麗な鳩と汚い鳩を分ける」)

 

【Y談おじさん役 OH-SE様】

カッコイイ、Y談おじさんでこんなにかっこいいんだって後半の方結構見惚れてた。何故。

ずるい出てきただけで面白いのがずるい、出てくるだけでシリアスもシンヨコに元通りにされるのもう最高です。しっかりとした熱量のある台詞回しと紳士的な風貌で変態発言をするギャップ笑いも毎日みても開きませんでした。

ただでさえ名前がアレなのに何故あそこまで紳士的に見えるんだろう。個人的には人がY談を放った時の小さいガッツポーズと「バカなりに懸命に、バカな頭を突合せて」の部分がすごく好きで、部外者なのにシンヨコの街を掌握しているかのような余裕のある言い方が良かったです。

 

【ドラウス役 今 拓哉様】

歌が、うますぎるのは分かっていましたが、それよりも何よりも「チャーミング」これに尽きます。威厳があるのにチャーミングってなかなか難しい役どころだったと思うけどお人柄も相まって凄くそのバランスが良かった。そして「皆で幸せに暮らせる日が〜」の所、毎回泣かされました、ギャグ舞台なのに。人間と吸血鬼が忌み嫌い戦っていた時代を経て、おポンチシンヨコがあると思うと勝手に感慨深くなってしまい…。それとドラルク城へ遊びに来た時の、たった10秒くらいのシーンですが胸がキュッとなるドラウスの父親としてのジレンマを感じさせる表情がもう切なくて寂しくて大好きでした。

しぬステ2ではチャームなところがもっと見たいので古き血の回絶対やって欲しいです。

 

【ロナルド役 鈴木裕樹様】

凄くみてしまう、何故かは分からないけどつい見てしまうお芝居をされる。

私は原作ロナルドが1番好きなので、観る前からどうせとっても好きになっちゃうんだろうなと思っていたら、とっても×10大好きになってしまった。罪な男よ。

原作のロナルドは「イケメン、ゴリラ」の土台に「内向的、可愛い、愛嬌」があるという柱があるイメージが強かったので、鈴木様もセロリシーンや泣き顔でそれを小出しにしてくれていて嬉しかった。アニメと原作を本当に読み込んだ人じゃないとできないお芝居だなと思った。

でも思ったより可愛さよりかっこいい部分が出ちゃってた、初日に観た時に「読切ロナルド※だ…」と思った。

 

(※94の単行本とは別に「読切版」というものがある。本編とキャラクター設定が異なり、ロナルドが完全に俺様オラオラ性格、とてもカッコイイので調べてみてください(早口))

 

他のキャストさんも仰っていたけど1日2公演あの声量、あの動きをフルスロットルでやってたの本当に正気じゃないと思います。褒め言葉です。

ロナルドの声優さんも1話のアテレコで絶叫し過ぎて頭痛くなったらしいのでそれを全身でやっちゃってるんだから、もう普通に狂気の沙汰です。

 

あとこれ言いたくて書くんですけど私、ロナルドの1番好きなところはアニメでもステでも「何回聞いても笑える耳障りが良すぎる言葉」なんです。何故何回聞いても笑えるのかは自分でも分かりません…。

 

毎回分かってるのに笑えたのはズッキーさんが緻密にかためてくれた抑揚や所作のお陰だと思っています。

本当にありがとうございます。

 

今回の舞台でお気に入りなのは

「ブラジャー乳がブルンブルンだぞ」「今度はなんだァ!」「ヴェア」ここら辺です。字面にすると馬鹿すぎる。

しぬステ2でも毎公演きっと笑ってしまう箇所があるんだろうな……楽しみ……

 

【ドラルク役 山本一慶様】

まさか一慶さんがドラルクをやるだなんて思ってもいませんでした。

でも心配はそこまで長続きせず、本当に一慶さんがドラルクを演じて下さってよかったと今心から思っています。

最初の砂芸も去ることながら、他のキャラクターとの関係性を端々に詰め込んだ、何が飛び出すか分からない(といいつつ出すものはイケルクさんの中できっと計算されている)おもちゃ箱みたいなコミカルな言動が愛されて育ってきたドラルクって感じで、所々なんだか凄く感無量で泣けました。ギャグ舞台なのに。だって本当にソファに座ってジョンと戯れて、そこに居るんだもん。

 

一慶さんのお芝居は、役そのものを魅せる、以上に一慶さんの演じるキャラクターが作り出す空気がその作品全体、さらには劇場を世界観に引き込むと感じるところが凄く好きな俳優さんなので本当にドラルクが敵役でした。

 

ここでは本当におふたりへの感謝は書き足りないです。また思いついたら加筆させてください。

 

ラルクがかなり幅を持たせたお芝居をする(せざる得ない)のに対してずっきーさんのロナルドが安定した地盤のある笑いを敷いてくれてるので本当に、バランスがいい2人だった。

 

大見くんの言葉を借りて言うならまさに「天才と最強のふたり」です。

 

本当に主演2人をはじめ、一人一人の作品への愛と個の力があわさって出来上がった最高の舞台でした。

 

まだまだこれが更なる高みへのはじめの一歩だと感じているので大切にあの1週間を噛み締めて暫く生きていきたいと思います。

 

舞台って本当にいいな〜

 

またシンヨコのおポンチたちに会えるその日まで。

 

完(ヌン)